何時の時代もお年寄りはよく言ってきた。「わしらの若い時はこんなんではなかった。もっと人と人とが信頼できた。」自分もその歳になったのかなと思うことが多くなった。ほんとうに人と人との関係が悪化しているのだろうか。私が子供の頃は、家の近くの空き地や、道端で仲間が集まって夕食も忘れて遊んでいたように思う。掴み合いのけんかもしていた。そんな時、近所のおじさんやおばさんがよく声をかけてくれて、「仲よう遊びや」と言われて仲直りしたこともあった。大人の人の言うことを素直に聞いていたのかな。学校の先生、おまわりさんが、そして何よりもお父さんが怖かった。お母さんは、やさしかった。
今の子供達を見ていると、お稽古や塾に通うのに忙しく、本心から楽しく遊ぶことが無いのだろうと思う。人と人との関係は忙しい分だけ希薄になって、心を開いて話のできる人がいなくなっているのが現実だといわなければならない社会になってしまっている。学校の先生に、おまわりさんに、友達に、親に心を開いて接することが難しい。その結果、自分の殻に閉じこもり、自分の価値観だけにはまり込んで、周りの人のことを考えない行動に出ることがある。その結果の暗いニュースが多すぎる。
これは、大人の責任である。「昔はよかった」と感慨に耽っているだけの現実から抜け出して、社会との接点を持ち続け、「自分にできることは何か。」と問い、仲間と行動を起こそう。
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